能代宇宙イベント インタビュー 【FROM THE EARTH】
第77回 東北大学祭 インタビュー【FROM THE EARTH】
第77回 東北大学祭 インタビュー【FROM THE EARTH】
こんにちは!
ウイルテック採用担当の中島です。
去る10月、東北大学で開催された「第77回 東北大学祭」にて、ウイルテックが応援している学生団体「FROM THE EARTH」さん(以下、FTE)が打ち上げロケット教室を開催されたとのことで、イベントの様子を取材させていただきました!
当日は屋外での打ち上げを行なうペットボトルロケット教室を開催する予定でしたが、あいにくの雨天により、構内の川内サブアリーナでのフィルムケースロケット教室へと変更になりました。
近隣にお住まいの小学生を対象に開かれたイベントで、元気な声と共に制作に励む子供たちや、保護者の方々も驚くような打ち上がりが数々起こっていました。
また団体の運営として、第14期から第15期への代替わりにあたるタイミングということもあり、各期の代表ならびに社会事業局長の4名にインタビューさせていただきました!
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WT中島:水川さん岩嵜さん、お久しぶりです! 水川さんは一橋講堂での学校説明会以来ですね、お元気でしたか?

FTE水川さん(14期代表):めちゃくちゃ元気です!僕は去年と同様に学園祭の運営スタッフも務めているのですが、実は一昨日あたりから体調不良者が多く出てしまって……運営側の人数がすこし足りていない状況で、バタバタしているところはあります。
WT中島:それは大変! みなさんも気を付けてくださいね! ちなみに、代替わりした率直な感想といいますか、何か感じることはありましたか?
FTE岩嵜さん(14期社会事業局長):そうですね……授業が終わってから夜にWEBでミーティングを行なうことが多かったのですが、そういったものがなくなって、ふと、あんまりやることないな…、と感じる時に、代替わりした実感が後からでてきますね。
WT中島:今までの習慣がなくなることで感じるものは大きいですよね! それでは改めて、これからのFTEについてお伺いできればと思います!
FTE玉井さん(15期代表):よろしくお願いします、15期代表の玉井です。
FTE向井さん(15期社会事業局長):同じく15期の社会事業局で、今回のようなイベント運営を取りまとめています、向井と申します。
WT中島:向井さんとは4月の仙台コズミックフェスタで初めてお会いしましたが、今回15期の社会事業局長ということで、改めてよろしくお願いいたします!

WT中島:今回お聞きしたかったことですが、ずばり、これから1年間のお二人の抱負です! もちろん打ち上げロケットのサークルとして、「大会に向けて取組む」ということが前提にあると思います。 14期ではフェアリング機構*を完成させることが目標のひとつとなっていましたが、15期の代表として、または社会事業の長として、この1年間の目標をお伺いできればと思います!
*フェアリング機構:ロケット上部にある、開閉ができるカバー部分のこと
FTE玉井さん:何からお話ししましょう、実は大小それぞれいっぱいあります! まずは大きな目標、団体としての方針としてはふたつありまして、「新しい試みに挑戦していくこと」と「繋がりを広げてくこと」です。 ひとつ目の「挑戦」ですが、打ち上げロケットの目標として「自作エンジンを搭載した海打ちロケット*の成功」です。 これまで先輩たちが取り組んできた自作エンジンを完成させたい、というのがひとつあります。
*海打ちロケット:大会では海に向けて発射する「海打ち」と、陸地で発射する「陸打ち」で競技が分かれている
WT中島:自作エンジンについては、これまで先輩の代から何回か燃焼実験を行なってきましたが、ついに実機への搭載が目標になったんですね!
FTE玉井さん:またFTEには打ち上げロケット以外にも、CANSATという小型ローバー*のプロジェクトがあります。 こちらは各代ごとで完結してしまい、世代間での引継ぎがあまりできていなかったのですが、しっかり次の世代に引き継げる体制の構築と、大会での0mゴール達成*、この二つが目標としてあります。
*小型ローバー:自律的に移動・探査を行う小型・軽量ロボット
*0mゴール達成:上空から投下されたローバーが、着地後に自律走行のみで目的地までたどり着くこと

FTE玉井さん:繋がりを広げていく、という部分については、活動規模の拡大ということも含んでいるのですが、もっと言えばメンバー同士の関わり方であったり、団体としての在り方としての意味合いが大きいです。 先代ではやっていなかった、月1回対面での全体ミーティングの実施や、各プロジェクトごとでの対面ミーティングを増やしていこう、ということを考えています。 連携する場所や機会を増やしていって、メンバー間の交流をもっと増やしていきたい、と思っています!
FTE水川さん:FTEはものづくりが中心のサークルなので、工学系の同じ学科のメンバーが多いのですが、例えば授業の合間や休憩時に「あれってどうなってたっけ?」「これって完了していたっけ?」などの確認が、小規模ながらできていました。 そこで、やはり対面で話せるってとても大事だな、と感じる部分も多かったので、他の学科のメンバーも含めた団体全体の連携、ぜひ取り組んでほしいなと思います。
WT中島:たしかに接点の多さって活動に対するモチベーションに大きく影響しますよね、大事な取組みだと思います!
FTE玉井さん:あとは団体内でのイベント事を増やしていきたいので、イベント企画担当のポジションを立てました。 実はすでにもう芋煮会を開いたりして…結構人も集まってくれたりしました! こういった団体内での交流をもっともっと増やしていきたい、というのがふたつ目の「広げる」という目標です。
WT中島:すでに動いている部分もあるんですね! 交流の多さは組織としての強さにもなりますし、単純に楽しい機会を作ることは良いことですよね…ありがとうございます、それでは次に向井さんの抱負もお伺いできればと思います!
FTE向井さん:社会事業局も団体としての目標である「挑戦」と「繋がり」は意識しています。 挑戦という部分では新規教材の開発と、これまで開発してきた教材の見直しを図る中で、できる幅を増やしていくことを考えています!

今日もそうですが、これまでFTEとしてはペットボトルロケットをはじめ、モノを打ち上げるようなアクティビティが多くありました。 そこで今、新しい教材として検討しているものは、ロケットを打ち上げるものではなく、エンジンにフォーカスを当てたものです。 空き缶とエタノールがあればできる実験を題材にしたものを考えています。
WT中島:打ち上げる、となると屋外での実施が前提になりますし、室内でもできるアクティビティを増やしていくのは良いですね!
FTE岩嵜さん:僕たち14期でも室内でできるものとして、風洞実験という、ロケットの安定性を考えるアクティビティを開発しましたが、大型の扇風機が必要だったり、大きな囲いを制作する必要があって、それらの保管に難がありました…。

FTE向井さん:15期メンバーも7月に学内で開催されたサイエンス・デイ*で、パラシュート落下の実験というアクティビティを新しく開発しましたし、今後も開発に力を入れていく方針です。 ただ、個人的な考えにはなりますが、教材の新規開発を推し進めていくよりも、ひとつのアクティビティの中でもっと深掘りができる、試行錯誤の余地があるものを考えたいとも思っています。
*サイエンス・デイ:例年7月に東北大学で開催される、子供向けの体験型科学イベント
WT中島:なるほど、試行錯誤ですか。
FTE向井さん:たとえばペットボトルロケットですと、水の量と空気の量を変えてみようだとか、向きを変えてみたらどうなるかな、フィンの枚数を変えてみたら、という格好で、ひとつのことを深掘りしていくように考えてくれたら嬉しいなと考えています。
WT中島:参加する子供たちに、物事を考えさせる余地というか、試行錯誤する楽しさを体験してもらうことは大切ですね!
FTE向井さん:また、これまで開発したアクティビティの引継げていないものが多い状況だったので、ここにも「繋がり」を持たせたいな、と考えています。
WT中島:これまでの教材、いわばFTEとしての資産を次の世代に繋げていくためにも、ぜひ頑張ってください! 改めて、今日はイベント運営でお忙しいところ、お話いただきましてありがとうございました!

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ウイルテックはこれからも、FROM THE EARTHさんを応援していきます!
イベントやワークショップをはじめとした今後の活動など、次回のレポートもお楽しみに♪